ちりちりブログ!教えて、たなかん先生!!

【臨時休校中はお家で楽しく地理を学ぼう!】臨時休校中の課題のサポートをするためのブログです^^

ブルキナファソって知っている?

夏休みを楽しんでいますか?新型コロナウイルスの影響もあって、なかなかいつも通りの夏休みとはいきませんが、楽しめていますか?

私も今年の夏はお家にいることが多いので、いつもは読めないような本を読んで過ごしています。

 

今日は読んだ本の中から、ある国を紹介したいと思います。

 

目次

1 ブルキナファソって知っている?

2 砂に埋もれゆく国

3 社会を知るということ

 

1 ブルキナファソって知っている?

今回読んだのはこの一冊!

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フォトグラファーの野澤さんの『この世界を知るための大事な質問』です。

 

この本は世界中の国の写真とその写真にまつわる質問を通して、世界で起きている問題を強烈に教えてくれます。

(強烈に・・・です。読んでいて胸が苦しくなりました。)

 

その本の冒頭では、ブルキナファソという国が取り上げられていました。

 

みなさんはブルキナファソという国を知っていますか??

 

ブルキナファソはアフリカ大陸のこの辺りにある国です。

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ブルキナファソの北側にはサハラ砂漠という世界最大の砂漠が広がっています。

もともとは湖があり、わずかながら雨季と乾季があり、雨が降る時期もあったようです。

 

ちなみに、ブルキナファソが輸出しているもの中で日本にも関わりのある輸出品があります。

 

みなさんはハンドクリームを使ったことはありますか?

ハンドクリームや化粧品にはシアバターというシアの実から取れる油を使っているそうです。(私も初めて知りました。)

 

ブルキナファソではこのシアバターをヨーロッパや日本に輸出しているそうです。

 

ただ、ブルキナファソは世界でも貧しい国の一つ。

一人当たりのGDP(わかりやすくいうと一人が1年間でどのくらいお金を生み出しているかという数字)はワースト14位です。

 

ちなみに、世界最大の砂漠であるサハラ砂漠の南側の地域を「サヘル」と言いますが、このサヘル地域には世界有数の貧困国が集まっています。

 

ブルキナファソでは、どのような問題が起きているのでしょうか?

 

 

 

2 砂に埋もれゆく国

先ほども紹介した通り、この本は写真と質問で世界の問題を私たちに教えてくれます。

ただ、著作権や肖像権の関係で本の中の写真はアップできないので、よーくイメージしながらこのブログを読み進めてください。

 

ブルキナファソについての1枚目の写真は

 

一面に広がる砂漠で、2人の子供が写っている写真でした。

一人の少年がバケツをもち、もう一人の少年が水をくむボトルをもっていました。

バケツを持っている少年はボトルに水を注ぎ、もう一人の少年はボトルが倒れないようにおさえている。そんな写真でした。

 

そして、この写真にはこんな質問が添えられていました。

 

ここは彼らが生まれる前は、全く違う景色でした。

何があったでしょう?

 

2枚目の写真は

 

砂漠に座り込み、片手で砂をすくっているおじいさんが写っていました。

どうやらこのおじいさんは農夫のようです。

 

この写真にはこんな質問が添えられていました。

 

農夫は土を手にして困り果てています。

どうしたのでしょう?

 

 

全部で7つの写真と質問が載っていました。

中には、泥水を飲んでいる子供の写真や破れたサッカーボールを持っている少年の写真、真っ暗な夜の街頭の下で読書をしている少年の写真などもありました。

 

さて、1枚目と2枚目の写真の質問の答えを見ていきましょう。

 

質問1

ここは彼らが生まれる前は、全く違う景色でした。

何があったでしょう?

 

回答

魚をとって暮らせるほどの巨大な湖があった

 

 

質問2

農夫は土を手にして困り果てています。

どうしたのでしょう?

 

回答

雨が降らず、ここにあった全ての作物が枯れてしまった。

 

もともとはブルキナファソにも大きな湖がありました。

また、雨季があったため、雨が降り、作物も育つ地域だったそうです。

 

けれども、1970年ごろから雨が降らなくなり、次第に湖は枯れ、作物は育たなくなり、ここに住む人々の村や住処が失われていったそうです。

 

前回の記事にも書きましたが、地球温暖化によって、また、気候変動によって、気候の変化が起きている地域の一つがブルキナファソでした。

 

ちなみに、衛生状況も非常に悪く、5歳未満の子供の死亡率は世界17位。

1000人のうち76人の子供が5歳になる前に亡くなるそうです。

 

 

3 社会を知るということ
 少し重たい内容になってしまいましたね。

 

だけど、重たい内容でありながら、今回の記事に書いたことは、この社会に実際に起きている事実です。

 

私たちは知らないことに対しては何もできません。

知ることで「何かをしなくちゃ」という使命が生まれたり、「変わらないと」という意欲が生まれたりします。

 

知るということは、全ての始まりなのですね。

 

そして、社会科では地理や歴史、公民を学びます。

社会科では「この社会で起きていること、起きてきたこと」を学びます。

 

この社会の事実を学ぶからこそ、自分が社会に出たときのことや、今この瞬間からすべきことが見えてきます。

 

知るってとても大事なことです。

 

何でもいいので、この夏休みの間に1冊くらいは本を読んでみてください。

 

読書はこの社会を知るためにとても大切なことですよ!