国ってなんだろう?
今日、ぽぽぽさんからこのようなコメントをもらいました。
『もし、たなかん先生が国を新しく作れるならどんな国名でどんな国旗にしたいですか?』
とても面白い質問で、『国』について考えさせられました。
さて、『国』って何なのでしょう?何があったら国になるのでしょう?
目次
1 世界にはいくつの国がある?
2 『国』と呼ばれるために必要なものは?
3 シーランド公国の謎
1 世界にはいくつの国がある?
世界の中にいくつの国があるか知っていますか?
気になった人は調べてみましょう!
どのようなキーワードで検索すれば、答えが見つかるでしょうか?
ちなみに私は【世界】【国の数】で検索したところ、すぐに見つかりました。
外務省によると、現在、世界に国は196か国存在します。
これは,現在,日本が承認している国の数である195か国に日本を加えた数となっています。
しかし不思議なことに、世界中の国が集まっている国際連合に所属している国は193か国しかありません。
正確な国の数ってどうやって決まっているのでしょうか?
2 『国』と呼ばれるために必要なものは?
「何言ってんの?」と言われるかもしれませんが、次の質問についてあなたはどのように考えますか?
「日本」は『国』ですか?
・・・ね。「何言ってんの?」と突っ込みたくなったでしょ?笑
ほぼ間違いなく、「国です」と答えたのではないでしょうか?
では、質問を変えましょう。
どうして日本は国だと言えるのでしょうか?
このように聞かれると、けっこう困りませんか?
なんで日本が国だと言い切れるのか。
それは日本が国として認められるために必要な3つの条件を満たしているからなんですね!
その3つの条件とは・・・
①領土:その国の土地
②国民:その国の民
③主権:その国の政治を決定する権利
この3つが国が成立するために必要な3つの条件なのです。
日本には領土がありますか?
日本には国民はいますか?
日本には主権がありますか?
そうですね。ありますね!だから日本は国として成立しているのです。
3 シーランド公国の謎
だけどこの3つの条件を満たしているのに日本が国として認めていない国があります。
それがここ。
これがどこの国だかわかりますか?
わかる人がいたら相当な地理マニアです。笑
これは『シーランド公国』という国です。
・・・え、どこが国なの?と思う人もいるかもしれません。
このエアポートみたいなコンクリートでできた場所がこの国の領土です。笑
(テニスコートほどの大きさしかないそうです。)
ちなみに国民もちゃんといるし、しっかり主権も存在します。
そう、国が成立するための3つの条件を全て満たしているのです!!
でも、これ、本当に国なの??という疑問を持つかもしれません。
実は、日本はシーランド公国を「国」として認めていません。
もっと言えば、世界の中で1か国もシーランド公国を国として認めていません。笑
そう、国が成立するためにはもう一つ、重要な条件があるのです。
それは、他の国から国であると認められることなのです。
世界中の国から「あなたの国は国だよねー」と認められて初めてその国は国だと認められるのです。
だから日本は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を国とは認めていないので、日本から見ると北朝鮮は国ではないということになります。
しかし、北朝鮮は国際連合には所属しており、世界から見たら国の一つであると認められているのです。
①領土
②国民
③主権
に加えて、「他の国から認められること」
この4つの条件を満たした場合に、国として成立することができるのです。
普段使っている「国」という言葉にはこれだけの深い意味があったのです!!